10月の御園座の公演 第四十四回 吉例 顔見世 でございます。
歌舞伎ファンにはたまらないアイテムとなっております!
今回入荷しておりますチケットは 「昼の部」と「夜の部」では 演目が異なりますのでご注意を・・・
【興業】 第四十四回 吉例 顔見世 |
● 3等席引換券となります。
通常定価 7,000円が
3,500円
にての販売でございます。
お求めは チケットプラザ多治見店店頭 もしくは インターネットショッピングにて・・
< 御園座様ホームページより引用 >
【天満宮菜種御供】時平の七笑
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時は平安の世。菅原道真(彦三郎)の栄達を妬む公家たちが謀反の嫌疑をかけ、内裏に呼び出します。左大臣・藤原時平(我當)は彼を弁護しますが、動かぬ証拠が現れ、ついに左遷が決定的になってしまいました。時平の厚情に感謝し、去っていく道真。涙ながらに見送る時平でしたが、一行の姿が見えなくなったとたん態度を豹変させ、大笑いを始めます。実は道真を陥れたのは時平その人だったのです。『車引』などでは国崩しの大悪人としておなじみの時平ですが、この芝居では道理をわきまえた善人と思わせておいて、最後の最後で本性を現すどんでん返しが鮮やかです。藤原時平の笑い癖は有名だったらしく歴史書にも記述が残っていますが、この芝居の幕切れでは苦笑、嘲笑、冷笑、大笑い・・・・・・などいくつもの「笑い」が繰り広げられています。声量のある我當の芸に注目です。
- 【京鹿子娘道成寺】道行より押戻しまで
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能の「道成寺」をもとにつくられた女方舞踊の代表作。女人禁制の紀州道成寺に美しい白拍子花子(坂田藤十郎)が現れ、「鐘を拝ませてくれ」と頼みます。その白拍子は所化たちの所望に応え、舞い始めますが・・・・・・。安珍・清姫伝説の後日譚という設定を下敷きに、女性の恋心を様々な踊りで表現していきます。花道での「道行」に始まって能がかりの「乱拍子」、闊達な「鞠唄」、恋の切なさをしっとり踊る「恋の手習」へ。襲名以来、2年ぶりのお目見得となる藤十郎が女方芸の神髄を舞台に刻みます。通常は「鐘入り」で幕になりますが、今回は道行より、蛇体となった花子が荒事の大館左馬五郎(翫雀)によって本舞台に引き戻される「押戻し」までの上演となります。
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国崩しの敵役・松永大膳、さわやかな二枚目・此下藤吉、和事の狩野之介直信、赤っ面の佐藤正清、そして「三姫」のひとつに数えられるヒロイン雪姫。歌舞伎の代表的な役柄が勢揃いする、見どころの多い時代浄瑠璃です。今回は襲名後、御園座初お目見得の信二郎改め二代目錦之助が藤吉に挑み、実兄・時蔵の雪姫、三津五郎の大膳に、秀太郎の狩野之介、彦三郎の正清と清新な配役が揃いました。舞台は金閣寺。足利将軍家に反旗を翻した大膳が将軍義輝の生母・慶寿院を人質に取り、立てこもっています。そこに小田春永の臣・藤吉が現れ、奉公したいと言い出します。計略に乗ったと見せかける大膳とその裏をかく藤吉。武士同士の対決が見ものです。大膳に捕らえられ、庭の木に縛り付けられた雪姫が爪先で桜の花びらを集めて鼠の絵を描く"爪先鼠"、金色に輝く金閣寺の舞台装置など全編見逃せない一幕です。
- 【鶴亀】
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謡曲「鶴亀」の詞章をもとにした長唄舞踊の人気曲です。唐の女皇帝に、鶴と亀が、様々な連れ舞を繰り広げていきます。シンプルな成り立ちですが、曲が優れており、ご祝儀物としてよく取り上げられます。今回は女帝を時蔵が勤め、鶴に長男の梅枝、亀に二男の萬太郎と、萬屋父子による息の合った舞台が楽しみです。
- 【修禅寺物語】
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鎌倉二代将軍源頼家の悲劇を題材にした新歌舞伎で、『半七捕物帳』シリーズでおなじみの岡本綺堂の代表作のひとつです。北条氏の陰謀で修禅寺に流された頼家 (錦之助)は愛妾・若狭局も失い、失意のどん底に陥っていました。頼家は近くに住む面作りの名人・夜叉王(富十郎)に「わが面体を後のかたみに残さん」と面を注文しますが、何度打っても死相が現れ、献上できるような作品が出来ません。苛立って刀に手をかける頼家に、咄嗟の機転でその不吉な面を差し出したのが夜叉王の上の娘・桂(時蔵)。桂を見初めた頼家はすぐに彼女を連れ帰りますが、北条の指令でその夜、頼家は暗殺されてしまいます。炎に包まれた御所で、桂は面をかぶって奮戦し、瀕死の体で父のもとへ。すべてを悟った父は死にゆく娘の姿を一心に写すのでした。誇り高い娘の一瞬の恋と芸術家の業を描き切った作品で、富十郎が綺堂の名ぜりふをどう聞かせてくれるか、興味が尽きません。
- 【天衣粉上野初花】河内山 質見世より玄関先まで
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御数奇屋坊主・河内山宗俊(三津五郎)の大胆不敵で痛快な江戸っ子気質を切り取った河竹黙阿弥の芝居です。浪路の名で腰元勤めに出ている質屋・上州屋の娘が。奉公先の松江出雲守(錦之助)に幽閉されていると聞いた河内山は、お礼金目当てで浪路の奪還を請け負います。上野・寛永寺の使僧になりすまして松江家に乗り込んだ河内山は、家老の高木小佐衛門(我當)らを尻目に、堂々たる立ち居振る舞いと弁舌で松江候を説得し、見事交渉を成立させます。帰り際に玄関先で家臣の一人、北村大膳に正体を見破られますが、開き直って「ばかめ」と啖呵を切り、松江候に地団駄を踏ませながら、悠然と去っていくのでした。理屈ぬきの面白さ、憎めないワルぶりを三津五郎の河内山でご堪能下さい。幕切れの近くの「悪に強きは善にもと・・・・・・・」を始め、時代と世話を自在に行き交う、リズミカルな名ぜりふにも期待が集まります。
- 【藤娘】
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大津絵に材を取った人気曲。元々は絵から抜け出た人物が踊る五変化舞踊のひとつでしたが、近年は娘の恋ごころを描いた作品として独立して上演されます。近江八景を読みこんだクドキ、藤音頭の酔態など扇雀の艶姿が楽しみです。
- 【供奴】
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長唄舞踊の名作です。旦那の供で吉原に来た奴がはぐれ、提灯を手に探し回るという趣向です。主人の伊達男ぶりを真似たり、意表をつく足拍子を見せたり。翫雀の軽快な踊りに期待しましょう。
本日入荷しておりますアイテムのご紹介です。
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